先日小浜の山川登美子記念館さんにお邪魔した時に目にして
ずっと気になっているもの。欲しいもの。

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階段(箱)箪笥。
主に関西、町家で使用されてきた箪笥です。


 
一般の人々が和箪笥に触れることが出来るようになるのは江戸時代末期以降で、それまで和箪笥を持つのは貴族や武将などの上流階級に位置している人々でした。

質素な暮らしをしていた庶民は、替えの服をたくさん持っていなかったため、つづらや長持に衣類を収納していたそうです。

箪笥を使用している家庭は生活に余裕がある家。
箪笥は豊かさの象徴でした。


しかし最近では、洋風のクローゼットが定着し、箪笥や収納家具を置かない家が多くなっています。
自宅とは離れたところでレンタルボックスを貸し出すサービスも増えています。
 
 
福井は越前箪笥が有名で、山口さんという職人さんが越前箪笥の伝統を受け継ぎながら「越前箪笥のキャリーバッグ」というような新しい商品を生み出しておられます。
(びっくりしてほしいので、ぜひぜひ検索してください)


「箪笥というと、重くて大きくてひとりで持ち運べない!」
という固定概念が払拭される、新しく面白い品物です。


時代とともに廃れるものもあれば、新しい価値を見出され、生まれ変わるものもあります。

「最近あれ、見んようになったなぁ…」なんてのものも、姿を変えて、案外身近なところにあるのかも知れません。


ちあき