「古い家のない町は 思い出のない人と同じだ」


これは、日本人画家・東山魁夷の残した言葉であり、 20年以上もの間 日本の古民家再生に携わっているドイツ人建築家のカール・ベンクスさんが大切にしている言葉です。

カールさんは日本の伝統的建築文化の維持や、過疎で衰退した村を復活させたことが評価され、2016年度に「ふるさとづくり大賞(内閣総理大臣賞)」をご夫婦で受賞されました。



kb

k-house_l

▲カールさんの手掛けたレストラン「澁い」


ドイツには "Fachwerkhaus " と呼ばれる、伝統的な木組みの建築様式があります。
カールさんの古民家は、ドイツの文化と日本の文化が融合したような、不思議な魅力があるように感じられます。



新しいもの・便利なものがどんどん生み出される時代です。
しかし壊したものは簡単には戻りません。
古民家の継承も、古民家を再生できる若い職人の育成も この日本に必要なことです。