木を伐採にするのに適した季節は、一般的には冬とされています。


冬になると、樹木は成長を休止し、樹体内に含む水分を減らすことで低温による凍結を防ぎます。そうして木の内部の水分が抜けるため木の重量が軽くなって伐採しやすくなるのです。

また冬の時期の木は密度が高くなるため、建材としても役に立ちます。

(落葉樹は、冬には葉を落とすので伐採現場の見晴らしがよく、安全に作業を行えるのも利点だそうです)


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一方、古い言い伝えで、「木六、竹八、塀十郎」という言葉もあります。


木六(きろく)とは、木を切る最適な時期は旧暦で6月
竹八(たけはち)とは、竹を切るには旧暦の8月

塀(へいじゅうろう)を塗るのは10月が最適であることを示しています。


江戸時代前期の法隆寺工匠・平政隆が書き記した、現存する最古(約500年前)の建築書「愚子見記(ぐしけんき)」には「竹ハ八月ノ闇ニ切テ良シ」と書かれています。

ここでいう「闇」とは新月のことです。


日本の神社仏閣などの木造建築物などは「闇伐りの木」、つまり新月に伐採された木が使われていると伝えられています。

建材としては新月伐採が良いという科学的根拠は残念ながら無いようなのですが、“これから月が光に満ちていく・「始まり」” の新月に 昔の人は今後の発展を願ったり、縁起を担いだりしたのでしょうか。