桜の見ごろもピークを越えました。
ここ数日の強い風で散ってしまいそう。


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今日はタイトル通りです、柳の木のお話。
 

小さなころ、幽霊の話や挿絵には柳がつきもので
柳の木=怖い印象でした。
(今の子たちはあまり知らないのかな…?)
 

なぜ幽霊と柳はセットにされるのでしょうか?
ふと疑問に思い、調べてみました。


中国の古い考え方で、物事には「陰」と「陽」があるとされています。

ご存知の通り、「白」と「黒」、「月」と「太陽」、「光」と「闇」などなど…


「柳」は、木へんに「卯」と書きます。
「卯」は、東は日の昇る陽(東)の方角。
そして柳は冬から春へ勢い良く芽吹く生命力あふれる木です。

つまり、柳の木は「陽」の性質にあたるお目出度い木です。

(そういえばお正月に使うのも“柳箸” ですよね)


そして、幽霊は「陰」。

「陰」の幽霊は「陽」の柳と相性がよく、柳の木の下に出没するのだそうです。




ちなみにいまがシーズンの桜の木は、意外にも「陰」の木です。

桜の下で陽気に賑やかにお花見をするのは「陰」と「陽」が相殺されるので良いこと。
道理にかなっているということらしい…(という酒飲み達の大義名分になりそうです)

 


「陰」の木の近くには「陽」の木も植えられて
その空間の気をうまく中和させ、バランスが保たれているとかいないとか。

(うちの前はびしーっと桜並木なんですが…大丈夫?)


公園や街を散歩するときは、植林の配置を気を付けて見てみると
面白いかもしれません。



ちあき